社内外のシステムとネットワークに関する業務に携わっています。当社の社内向けのシステムには、販売管理・物流管理・生産管理の各システムや社内ポータルサイトなどがあります。対外向けのシステムとしては、Web受注やデータ入稿システム、協力会社様用ポータルサイトなど、多くの仕組みをもっています。それらのシステムやサービスの選定から構築、ルールやマニュアルの作成、運用サポートまでを幅広く行っていくのが私たちの役割です。
日々の具体的な業務としては、新しいサービス導入のための打合せや資料づくり、社内からの電話やメールでの問い合わせ対応、不具合を起こしている機器の調査、業務に必要なデータ集計など、さまざまなことがあります。そのうえで、社内の業務効率化、コスト削減、情報セキュリティの確保は、常に念頭において業務にあたっています。関連する最新のIT情報を収集することも欠かせない仕事です。
システムやネットワークに関連した知識や技術を既にもっている方であれば、それは大きな武器になると思いますが、ITのことと調べものが好きで、かつやる気があれば、まずは大丈夫だと思います。私自身文系出身で、入社時は工場に配属されて生産管理の仕事をしていました。そこで上司から「Excelは使えるようにしておいてね。」と言われて慌てて覚え始めたのが最初です。
今の部署に異動してからは、業務に実際に取り組みながら、空いた時間でその携わった部分の詳細をインターネットや書籍などで学び、次に対応するときには理解を少し深めた状態で臨む、というようなことを繰り返しています。
入社して5年目に工場、7年目には物流センターの庫内システム構築に携わらせてもらったのですが、どちらも自分の力のなさを実感したミッションでした。
一つの会社の中でも部署によって業務は大きく異なります。自分の所属している部署以外の業務をきちんと理解したうえで、要望や困っていることを吸い上げ、かつシステム開発会社に正確に伝えて、解消する仕組みをつくりあげる。これは本当に大変な作業でした。さらに、スケジュールや予算の都合もあるため、全ての要望を組み入れられるわけではありません。それぞれの立場の人と協議を重ねて、落としどころを探っていくことも必要な過程でした。
こうしてなんとか稼働までこぎつけることができたのですが、周囲のサポートと理解なくしては成し得なかったことだと思っています。話し合いや確認作業は、いくらしてもしすぎる事は無いのだと知りました。
部署内ではどちらかというと慎重なタイプなので、なにか始めるときは事前検証やルール作りを怠らないようにしており、新しい技術やアイデアをコンスタントに部署に落とし込んでくれるメンバーと相まってバランスはとれているのかなと思っています。
いくつかの失敗を経験して大事にするようになったことは、物事を決めるときにそれが全体へどの程度影響を与えることかを、必ず確認するようになったことです。
システムやネットワークは、小さな変更に思えることでも、実はお客様へのサービスのレベルを落としてしまうことだったり、社内全体の業務が停止する事態になってしまうことだったりと、大きな影響を及ぼしてしまうこともあります。お客様へのサービスや営業活動に関わる部分は、特に気を遣っています。
お客様や社員からシステムがよくなったと褒められればそれはもちろんですが、一つの案件が解決するとなにかしら自分の知識なり経験なりになるので、この部分でも仕事のやりがいは感じられます。
社内のITインフラのBCP対策は、早めに対応を完了させておきたい課題です。また、社内からの問合せに迅速に、手厚く対応していくためには、部署の人員ももう1人確保したいと考えています。
あとはどこの企業様でも共通の課題だと思いますが、これからの世の中のIT動向を見越して、今使っているシステムをどう展開していくのがベターなのかというのは、なにをやるにしても考えさせられることです。
洗濯と掃除と、あと今は猫を飼うための準備をしています。
※掲載内容は取材時点のものです。
