INTERVIEW

営業職ですので、お客様からより多くのご注文を頂くための営業活動が大前提ではありますが、お客様と社内のサポートメンバーと工場とをつなぐ、調整役の役割が大きいと思います。 担当しているお客様への対応がメインなので、新規の飛び込み営業などはなく、お客様から「相談があるから...」と呼んでいただいて訪問したり、電話やメール、FAXなどでやりとりしたりします。

封筒は特注品を製作するとなると、用紙やサイズ、印刷方法、封筒の貼り方、 口糊^※やその他の加工工程など、決めなければならないことが多々ありま す。さらに、用紙一つをとっても、紙が薄すぎても厚すぎても機械で加工できない、などの注意点がさまざまあります。製品や加工の知識は、先輩や工場に確認しながら身につけてきましたが、日々多様化、複雑化していくご要望に応えるためには、より高度な知識や技術が必要となるため、未だに新しいことを覚えることも多いです。

いろいろなことを同時進行しなければなりませんし、ある程度の仕事量があるなかで、さらに数時間以内に対応すべき案件が飛び込んでくることもあるため、そのスピード感に慣れるまでは大変でした。ただ、焦るとミスをしてしまうので、なるべくその状況を客観的に見て、落ちついて対応するよう心がけています。
自分の力量に合わせて任せてもらえる仕事が増えてきたため、苦しいながらも徐々に力をつけることができたと思います。まだまだ苦労はありますが、自分なりに少しでも効率のいい方法を考えながら対応しています。お客様からのご要望に対して、何とか社内調整をしたり、お客様に理解していただいたりしながら応えることができたときは、頑張った甲斐があった、お役に立ててよかった、とホッとします。

営業に必要だと思うのは、体力、危機管理能力、傾聴力です。
外出する機会が多くスピード感にもついていく必要があるため、何より体力は大事だと思います。

また、私が請け負う仕事は、お客様の仕事の一部を担っていることが多いため、一つのミスがお客様の他の仕事にまで影響を与えかねません。事前にトラブルが起こりそうな部分を察知し、お客様と念入りに確認をとっておくことは仕事のクオリティを保つためにも重要です。見積りの時点でお客様にお伝えし調整していただく、または仕事が進行する前に工場に確認しておくなど、あらかじめ懸念材料を取り除いておけるよう、危機管理には常に気を配っています。

最後の傾聴力は、単にお客様のお話に耳を傾け、言葉をそのまま受けとることではなく、その言葉から伝わってくる情報を元にコミュニケーションをとり、本来の要望を見出していくことだと思います。例えば、気を遣われるお客様の場合、こちらに対して無茶な要求をしていると感じ、全てをお話しできずに抱え込んでしまわれるケースがあります。もちろんご要望全てに応えられるわけではありませんが、早い段階で聞き出すことにより、よりよい提案をしたりスムーズに進行したりすることができます。