入社当初から名刺グループに所属し、現在は、主にWeb事業部が販売しているWeb名刺発注サービス「corezo(コレッソ)」で受注した名刺のオンデマンド印刷に関する業務に従事しています。
業務内容は、印刷、断裁、検品、仕分け、梱包、発送、それらすべての管理まで多岐にわたります。
出社してまず行うのが、その日の受注数の確認です。受注状況をみながら、各担当への仕事の振り分けや発送の段取りなどをし、その後生産業務に入ります。受注量やそのときのメンバーなどによって、自分がどの業務に当たるかを柔軟に切り替えています。
機械の操作、製品を検品・梱包するためのスキル、紙の知識などは必要ですが、これらは先輩に聞いたり自分で調べたりして身につけていけるものです。例えば、私の場合Adobe Illustrator※の知識は独学ですが、仕事に必要なだけの操作はできるようになりました。それよりもコミュニケーションをとれることのほうが大事だと思います。
名刺はその日にならないと受注数がわからないのですが、発送のタイムリミットは決まっています。チーム内で声を掛け合うのはもちろんのことですが、ときには工場内の他のチームから応援に来てもらうこともあるので、日頃からいろいろな人とコミュニケーションをとるようにしています。
※アドビシステムズが販売するベクターグラフィックデザインソフトウェア(ドローソフト)。印刷データの作成に使用されるソフトとして一般的なもの。
入社した直後は、毎日業務についていくのに必死で、実はほとんど記憶が残っていない状態です。後から先輩に「こちらからは結構話しかけていたよ。」と言われましたが、全然覚えていません。緊張していたのだと思います(苦笑)。
その年の夏、昭島から八王子に工場が移転して、真新しく綺麗な建物になると、気持ちも明るくなり、周りとのコミュニケーションも自然ととれるようになっていった気がします。
そのころには、当初担当していた既製品名刺の小断ち※、検品の業務に関しても慣れていましたから、とにかく毎日与えられた仕事をこなして乗り越えたということでしょうか
2015年にオンデマンドチームが新設されて、そちらに配属されると、機械や紙のことなど新たに覚えるべきことが増えましたが、試行錯誤しながら一つ一つ経験を積み上げていきました。断裁、検品、梱包などのスキルは、それまでのノウハウを活かせたと思います。
※名刺サイズ(主に55×91mm)に断裁する工程のこと。前工程で、小断ちしやすいよう、大きな紙を断裁する大断ちの工程がある。
最近のことでとても印象に残っている案件は、あるお客様で名刺のデザイン変更があり、一度に1万個近くの注文が入ったことです。営業部門と相談しつつ計画的に納品するわけですが、チーム内では人手が足りず、工場内のいろいろなメンバーに助けられて無事に納品することができました。
非常に大変な作業ではありましたが、大人数で作業に当たる際の現場の一体感、全ての出荷を終えた後の達成感は言葉では言い表せません。
入社して数年間、既製品名刺の小断ちの業務を担当したことで、コンマ数ミリ単位のズレを見る目が養われていたので、手法が異なる名刺印刷の断裁作業でも、厳しい目で品質チェックをすることができていると思います。
また、生産業務は時間との闘いなので、常に時間を逆算して業務に当たっていました。オンデマンドチームに配属され、決まった製品を「この時間内にいくつ仕上げられるか。」から、今日受注した名刺を「この時間内にこれだけ仕上げる。」に変わり、その日ごとにチーム内の工程の段取りをしなければならなくなったのですが、その点は入社当初からしみついた逆算する力がとても活きていると思います。
日々大事にしたいと思っているのは、自分と一緒に働く人たちが、楽しく仕事ができるかどうか。そのために自分はどのように立ち回ればよいのか、常に気を配るようにしています。
生産性が落ちるようなことはあってはいけませんが、たまにリラックスできるように声をかけるなどして、チームが良い雰囲気の中作業ができたらと考えています。そうして普段からコミュニケーションをとることで、いざというときに声を掛け合って目標を達成していくチーム力がつくれるのだと思います。
もっと視野を広くして、効率よく、誰か一人の負担が大きくならないように、チーム内のメンバーが楽しく仕事ができるようにしていきたいです。
今度、自分がリーダーでありながら、社歴が自分よりずっと長い先輩がチームに配属されることになっているので、新たなメンバーが加わってからのチームづくりも自分にとっての課題です。
写真を撮りに遠出したり、友人と遊びに行ったり、基本的に外出していることがほとんどです。家にいるときは、一日中ゲームをしています。
※掲載内容は取材時点のものです。